古物商許可申請の申請書には『主として取り扱おうとする古物の区分』という選択欄があります。今回はその中の一つ【時計・宝飾品類】について解説いたします。

【品目】時計・宝飾品類とは?

更新日:2025/11/23

古物営業法では、一度使用された物や中古品を売買・交換する場合、「古物商許可」が必要です。
許可申請時には取り扱う品目を13の区分から選びますが、その中に「時計・宝飾品類」が含まれています。



「時計・宝飾品類」とは

「時計・宝飾品類」は、古物営業法に基づいて定められた13品目の区分の一つで、古物商が取り扱う品目として分類されています。
主に、そのものの外見的な特徴について、使用する者の嗜好によって選択され、身につけて使用される飾り物です。
なお、古物営業許可を取得して時計・宝飾品類を扱う人のことを、「時計・宝飾品商」といいます。



「時計・宝飾品類」の具体例

具体例として以下のようなものが挙げられます。


時計
眼鏡
コンタクトレンズ
宝石類
装飾具類
貴金属類


などが該当します。
近年、高級腕時計を投機・投資目的で所有するケースがたびたび話題になります。
ロレックスなど有名ブランドの時計は、思わず目を疑うような高額で取引されることも多く、その価格を聞くだけで驚かされることも少なくありません。
また、金(ゴールド)製品の価格上昇も近年その傾向が顕著です。



時計・宝飾品商の良い点

① 高い利益率

時計や宝石は単価が高いため、仕入れと販売の差額(マージン)も大きくなりやすいです。


② 資産価値の維持・上昇

ロレックスなどの高級時計などは、長期的に資産価値を保ちやすいです。


③ 需要が安定している

冠婚葬祭、贈り物、投資目的など、宝石・時計の需要は景気に左右されにくい側面があります。


④ 小スペースでも営業できる

小規模な店舗やネットショップでも効率よく在庫管理・販売が可能です。


⑤ オンライン販売と相性が良い

商品の希少性やブランド力があれば、国内外問わず幅広い顧客層を獲得できます。


⑦ ブランドの信頼力が活きる

知名度の高いブランドを扱えるため、商品の魅力自体が集客力となり、販促活動がしやすくなります。



時計・宝飾品商の注意点

① 盗品・不正品のリスク

高額商品であるため、盗品や偽造品が紛れやすいジャンルです。
本人確認の徹底および、警察からの照会にも速やかに応じられる体制が必要です。


② 真贋判定の難しさ

偽物(コピー品、模造品)は精巧なものも多く、見分けが困難な場合があります。


③ 価格変動が激しい

金・プラチナなどは国際情勢に左右されやすく、仕入れ時期によって利益が変動します。


④ 保管とセキュリティの問題

高価な商品が多いため、盗難・紛失対策は必須です。
頑丈な金庫、監視カメラ、警備システムなど、物理的な安全対策が必要になります。
保険加入を検討することをお勧めします。


⑤ クレームや返品リスク

商品説明は詳細かつ誠実に行い、画像・保証書の確認も徹底しましょう。


特定古物商との関連性

特定古物商とは、犯罪収益移転防止法で定められた“特定事業者”に該当する古物商のことです。


金・貴金属・宝石など換金性の高い品物を扱う古物商や質屋が対象で、犯罪収益の隠匿や不正取引を防ぐため、本人確認、取引時確認、記録保存、疑わしい取引の届出などの義務が課されます。


まとめ

近年、金相場は著しい上昇を続けています。
たとえば20年前には1グラム約2,000円だったものが、2025年には一時1グラムあたり約20,000円を超える水準に達しました。
インフレ懸念、円安、地政学的リスクの高まりなどを背景に、金は“安全資産”として再び注目を集めています。
一方、ロレックスなどの高級腕時計も相場が高騰しており、短期的な売買益を狙う“投機的保有”の傾向が強まっています。
こうした流れを踏まえると、中古市場における時計・宝飾品の取り扱いは今後ますます活況を呈するでしょう。
世界情勢を見据えながら鑑定眼や専門知識を磨くことで、古物商として大きなビジネスチャンスをつかむことができるはずです。



 

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